毎日リーディング
中国語の学習のためにも
中国の新聞を読むことをお勧めします。
雑誌や新聞、何か硬いイメージを
思い浮かべますよね。
政府にすべてコントロールされているような。
人民日報などの政府の新聞は確かに内容も硬く
一年や二年勉強しただけの外国人には理解しがたい
ハイレベルの中文記事が並んでいます。
しかし、無数の地方新聞は、
日本のタブロイド新聞、顔負けの内容。
中央には政策があり、地方には対策があるといわれる中国。
国が大きくて地方のコントロールが難しいのでしょう。
新聞社紹介
------------------------------------------
例えばこんな記事
楚天都市報より抜粋
張被告47歳。四川××市農村の人
教育レベル:小卒。
13歳の頃、田舎から武漢へ出稼ぎに出る。
低学歴のため、どこへ行っても、
仕事が見つからず途方にくれていた。
そんな中、幸運にも診療所で助手として
やとってもいいという人が現れる。
そこで5年間、師匠(医者)について働き、
資金がある程度たまったので、
自分の故郷に帰って、診療所を開設することに。
村人の話によると彼の評判は悪くなかったようだ。
所詮、農村の診療所。
儲けが少ないので彼は頭を捻った。
どうしたらもっと売り上げを上げられるかと。
考えついたのが、病人が増えればもっと儲かるということ。
そして、彼は村中の家を問診に歩いた・・・。
「隣村で奇妙な伝染病が流行っているんだ。早く、この薬を
飲まないと、あなたもうつっちゃうよ」。
それを聴いた村人は、騙させるままに、薬を服用。
薬を飲んだ人は、体の不調を訴えて
彼の診療所にやってきてた。
「先生、薬を飲んだけど、どうも
伝染病にかかったみたいだよ。たぶん手遅れだったんだよ。」
彼の狙い通り、診療所は大繁盛。大喜び。
話はかわるが、このヤブ医者のお父さんは、村で祈祷師、お兄さんは
棺桶を売る商売をしていた。
患者の家族たちもてっきり、家の者が、伝染病にかかったものだと信じていた。
患者の家族は、心配して、祈祷師のところにやって来て、祈祷してもらっていた
ようだ。
しかし、病状は悪くなるばかり。ついには死者まで出る始末。
やむなく(彼のお兄さんの売る)棺桶を買って、亡骸を弔うことになった。
村の「伝染病」について、あまりにも不自然な点が多かったことから
現地の警察は、捜査を開始。
家族の中でも病気になった人と、
症状が出ていない人がいることから疑いを深めめ、ついに
毒薬事件と断定。即日、この偽医者を逮捕。彼も自白した。
恐怖の銭儲けシステムを確立していた一家であった。
------------------------------------------------------------
連日のように、逮捕者が出ているし、新聞に紹介されている。
実際、中国の新聞を読んで社会問題や社会背景を見ることもできる。
ぜひ、新聞を読んでいただきたい。
|